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これが、ホントのスポ根だ!Part2 (ノンフィクションだぜ) [sports]

朝からの曇天、天気予報では昼から雨の予報を

告げている。 

 

5年前、初めてのマラソン大会に、
風邪で欠席した娘は、翌年の練習では
度々1等になり周りからは、1位を取れるよ
言われていたのに、当日またもや風邪で、
出場はしたが、4位に終わって泣き崩れたっけ。

そして、その後ずっと3位より下にはならなかった、我が娘の、小学校最後のマラソン大会だった。


今まで一度しか勝てなかった、昨年の覇者に、
今年の練習では途中まで差をつけていたようだが、追い抜かれてしまったそうだ。

すこしがっくりして、自信なさげな娘に、
「頑張ってね」と、声をかけるのがやっと
だった。


考えてみれば、長男が小学生になってはじめ
のマラソン大会の直前に、私の声かけで、
3人で練習をはじめたのが、もう
8年も前の事だ。




この世に生まれ落ちてから、
自分の腕で抱きかかえて育てた我が子だ。
立ち上がり、歩き始めて、そしてこういう
風にして、走る、ということを彼らは覚えた。


幼い頃、陸上部で走り方を教わった私は、
マラソン大会では、1学年140人も
いる中で、(といっても、今となっては
男女別になっていたかも、定かではない。
もう、30年も昔だもんね忘れてしまいました)
いつも、20位に入ったし中学1年の時の
クラス対抗の校内駅伝は、
3人か、4人もごぼう抜きしたんだよ。


でも、一度だって、うちの親はそこ
には応援に来なかった。
寂しかったけれど、私は、マラソン大会の
順位を報告できることを楽しみに
走った。


考えてみれば、そんなこともあってか、
長男は、6年生で1等をとれたし、
娘だって、1度は1位をとってはいる。
私もなるべく見に行くようにしている。
少しの時間を割いてでも。
(会社にばれて怒られないように、
必死なんだよ、ほんとは。[冷や汗2])
まあ、我が子たちながらよくそこまで
頑張ったなあ、という感覚が
とても強く残っていて、それは、これから思春期を迎える彼らにとっては、

自分の足や自分の体で勝ち取ったもので、その経験は必ずこの先の人生の1ページとして、
かれらの糧になるはずだ。

1ヶ月ほど前、市民マラソンの練習をしていた時、私は彼女に、
「とにかく先頭集団にぴったりくっつくんだよ、」と、そのことばかり教えた。
「お母さんは、1等をとったことないから、先頭集団にくっついて走っていくことしか、わからないけど」と。


その時彼女は、
「ちがうよ、最後にラストスパートするんだよ」
と、明るく言っていた。


すこし、冷たい北風が強くなった感じがした。
「パンッ」
スタートしてすぐ、私の言った通りに、今度は先頭の子にピッタリくっついて、2人は後続をどんどん引き離して走り続けた。
今は、私たちの時代ほどたくさんの子供が一度にスタートするわけではないが、それでも、何年も3位以内をキープするのは、大変なことだ。

最後の、50メートル、「ラストスパート」
「どうだろう?抜かせるかなあ?」
ハラハラしながら、応援をする。

声援が上がる中、
ほぼ同時にゴールをしたふたりだが、
結果は2位。
娘は1秒あろうか、どうかの差をつけられて、負けた・・・・・


ゴールをしてすぐ、歩きながら泣きじゃくる
娘をみて、こちらまで、胸が締め付けられ
るようだった。
遠目に見ていたので、気のせいかもしれないが、
1等の子までもらい泣きをしているみたいにみえた。

陸上の大会のたびに、陸上部の無い、この学校で
毎朝早起きして練習に参加してきたのは、何を
隠そう我が娘だ。
剣道で、帰宅が遅くなっても頑張ったね。
本当によく頑張ったね!
ゴール前で、抱きかかえてあげたい、
そんな想いだった。
























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