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3 もし私が絵かきだったら、100年残るような大作になるはずだったのに!! [story [物語のスペース]]

 2月14日セントバレンタインデー

ローマ帝国の時代2月14日はユノの祝日とされ、ユノは、

家庭と結婚の神様だという。

ローマ帝国の皇帝クラウディス2世は、兵士の指揮が下がるという理由で、

兵士の婚姻を禁止したが、キリストの司祭ヴァレンティヌスが隠れて結婚を

させ、そのことで、迫害を受けて、ユノの祝日にあえてこの日を選んで

処刑を行った、という。

そのことを知ってか知らずか、このユノの祝日の2月14日には、世界各国で、

愛の誓いがたてられるという。

結華は、一般的な尺度で、この日にウェディングパーティーをすることに決めた。

FAXで、パーティー会場と打ち合わせ場所が送信されてきた。

「春には、引っ越す予定なんだよ」

呼び出された喫茶店には、結華の結婚相手の嘉人くんと、その彼の友人だという

田野さんという男の人が待っていた。

私が席に着くと早速結華は、だいたいの進行と分担や、取り掛かる準備について、

手早く説明をし始めた。

田野さんは、嘉人くんよりこう言うとアレだが、老けて見えたので、年齢

を聞くと5歳も上だという。結華は

「残念、田野さん彼女いるんだわ。」

といい、私を冷やかした。

「いや、だから、私のことはべつにどうでもいいから」

まったく、余計なことばかり言う。

転勤先は大阪だといい、彼の仕事と、実家の都合で、もう住む場所を

探す段取りに入っているという。

田野さんは大阪の地理にわりと詳しいらしく、嘉人くんとふたりで、

大阪の話に花が咲いていた。

その喫茶店は、ずいぶん前に結華とふたりで来たことがあり、薄暗い階段を

下りた地下にあるその店は小さいボリュームでピアノの演奏が流れていた。

もう、パーティー当日までは、1ヶ月を残すばかりで、小道具や音楽なんかは、

全部私が引き受けた。結華は

「結婚前の最後のわがままで、楽器の演奏をバックに歌いたいんだよ。」

と結華は切り出し、

「そのために田野さん呼んだんだよ」

といった。

田野さんは、ドラムができるらしい。

私と、別にもうひとり昔の同級生でギターを弾ける男の子が、パーティー

に出席する。

その子のあだ名は太郎といい、私は昔ギターもベースも出来たので、私がベースを

演奏することにした。太郎に会うのは久々だったが、昔、近所のスタジオで

当時流行ったグランジロックのモノマネなんかを随分演奏した。なので、

太郎は絶対参加してくれる。

結華のリクエストでビートルズの「抱きしめたい」を演奏することで決まった。

「アメリカのハイスクールの卒業パーティーみたいなのがいいね。

ああいうの映画の中だけみたいじゃん。あれ、一度やってみたいよね。」

 

結華はそう言った。

楽器の搬入と、リハーサルを少ししたいので、開始時間の前に

集合時間の段取りを決め、私は、先週購入したばかりの新しい手帳に、予定と、

当日までに用意するものをメモをして、仕事に向かうためにほか

の3人より先にその薄暗い地下室の

テーブル席を立った。

きは、また、2月には頑張ります。

(´Д`;)ヾ ドウモスミマセン

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この作品はフィクションです。

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